令和５年２月期 新規黒毛和種種雄牛紹介

祖母「じろう（父：北国７の８）」は、これまで岐阜県基幹種雄牛である「花清国（父：飛驒白清）」、「花清勝（父：白清８５の３）」を輩出した高能力繁殖雌牛です。

その異父妹である母「じろう２４（父：茂洋）」に産肉能力において全国的に評価の高い「安福久」を交配した本牛は、発育が良く、体伸、体深、尻幅に富み、資質が優れた田尻系種雄牛です。

現場後代検定では、肉質等級4・5率100％、BMS No.平均9.2、平均枝肉重量452kg、平均ロース芯面積63㎠を記録し、令和5年1月評価の北海道育種価では脂肪交雑16位にランク、産肉能力６形質の育種価指標は、CBCABHの評価を受けています。
さらに、美味しさに関わる形質となる新細かさ指数の育種価ではHランクと高く評価されています。

母の系統別の成績では気高系、藤良系の母体との交配で優れた成績で、藤良系の母体との交配ではBMS No.平均10.2と特に優秀な成績を示しています。

現場後代検定時には発育が良く、体積が充実し、資質、骨じまりに優れた産子が生産されています。

母「あくび（父：勝忠平）」は初産の去勢肥育（父：安福久）で格付A-5、BMS No.12、枝肉重量556kg、ロース芯面積72㎠、２産目の雌肥育（父：金照）で格付A-5、BMS No.8、枝肉重量505.6kg、ロース芯面積62㎠を記録した高能力雌牛です。

その母に当団種雄牛「拓百合」を交配した本牛は、発育が良く、体伸に富み、均称、品位、後躯、肢蹄、骨味に優れ、審査得点は84.8点を記録し、産肉能力だけでなく、体型の改良にも期待する気高系種雄牛です。

現場後代検定では、肉質等級4・5率100％、平均BMS No.は当団検定成績過去最高タイの10.6、平均枝肉重量477kg、平均ロース芯面積67㎠を記録し、令和５年１月評価の北海道育種価では脂肪交雑2位にランク、産肉能力６形質の育種価指標はBACBBHの評価を受けています。

母の系統別の成績では、系統を問わず優れた成績を示し、枝肉に張りがあり、モモ抜けの良い枝肉が生産されています。 　現場後代検定時には体伸に富み、資質、骨じまりに優れた産子が生産されています。

母「ななみ」は、平成27年６月から３期にわたり北海道育種価脂肪交雑１位にランクされ、20産目の去勢肥育（父：勝早桜５）で第16回みついし牛枝肉共励会にて優秀賞を受賞（A-5、枝肉重量596kg、ロース芯面積90㎠、BMS No.12）した高育種価雌牛です。

産肉能力に優れる「百合茂」を戻し交配した本牛は、発育が良く、前躯幅、体伸に富んだ気高系種雄牛です。

現場後代検定（途中経過）では、肉質等級4・5率96.3％、BMS No.平均8.6を記録し、脂肪交雑39位（令和５年１月北海道育種価）にランクされ、育種価指標はBHCAAHの評価を受けています。
さらに新細かさ指数、オレイン酸の指標ではともにHに評価され、オレイン酸は７位にランクされています。

系統を問わず優れた成績で、田尻系母体との交配では去勢で平均枝肉重量520kgと優秀な成績を示しています。

発育が良く、体伸に富み、資質、骨じまりに優れた産子が生産されています。

母「ふくもみじ（父：福桜（宮崎））」は、脂肪交雑23位（平成29年７月北海道育種価）にランクされ、北海道を代表する高育種価雌牛「もみじ」を祖母に持ちます。
３産目の雌肥育（父：安福久）で第50回「名人会」肉用牛枝肉研究会にて優秀賞1席を受賞（格付A-5、BMS No.12、枝肉重量486kg、ロース芯面積88㎠）、5産目の去勢肥育（父：茂洋）で格付A-5、BMS No.12、枝肉重量660kg、ロース芯面積80㎠を記録したほか、BMS No.二桁を2頭輩出するなど、優れた産肉成績を誇ります。

その母に当団代表種雄牛「勝早桜５」を交配した本牛は、発育、骨味が良く、体上線が強い「勝早桜５」の後継種雄牛です。

現場後代検定では、肉質等級4・5率100％、BMS No.平均10.2、平均枝肉重量501kg、平均ロース芯面積70㎠を記録し、令和5年1月評価の北海道育種価では脂肪交雑7位にランク、産肉能力6形質の育種価指標はHHHCAHと脂肪交雑だけでなくその他の産肉能力においても高い評価を受けています。
さらに、美味しさに関わる形質となる新細かさ指数、オレイン酸の育種価ではともにHにランクされています。

母の系統別の成績では父「勝早桜５」と同様に、系統を問わず優れた成績を示し、サシの形状は細かく、脂肪の質が良好でモモ抜けの良い枝肉が生産されています。 　現場後代検定時には発育が良く、体積が充実し、均称、資質の優れた産子が生産されています。

祖母「じゅせいらん１３」は脂肪交雑50位（平成26年６月北海道育種価）にランクされ、母「らん２９０の２１」も優れた産肉成績を示す、親子２代にわたる高能力雌牛です。

脂肪交雑能力に定評のある「美津照重」を戻し交配した本牛は、発育、骨じまりが良く、体上線が強い田尻系種雄牛です。

現場後代検定では肉質等級4・5率96.2％、BMS No.平均9.7を記録し、脂肪交雑９位（令和５年１月北海道育種価）にランクされ、育種価指標はCBCHAHの評価を受けています。
さらに、新細かさ指数の指標ではHと高く評価されています。

気高系、藤良系母体との交配で優れた成績を示し、脂肪交雑の形状が細かい枝肉が生産されています。

品位があり、資質、骨じまりに優れた産子が生産されています。