2025年8月 新規検定済ホルスタイン種雄牛紹介

JP3H60369 フオース

血統:コンプリート×チヤーリー×ヨダー
個体識別番号:15369-9863-2
生年月日:令和2年3月5日
繁殖者:アメリカ ハートジェンリー ホルスタインズ
生産者:北海道 株式会社 稲川牧場
中型サイズの体と優れた乳脂肪・疾病繁殖性で健康な牛群作りに貢献!
2025年8月公表乳用種雄牛評価成績にて第5位で初登場した「フオース」は当団優良遺伝資源造成事業によって導入した受精卵産子であり、北海道美瑛町の(株)稲川牧場にて誕生しました。
フオースの母「チヤーリー メーシー VG-87」は世界的に活躍する「キヤプテン」の父である「チヤール」(2017年に第1位のネットメリットを持つことで注目を集めた種雄牛)の全兄妹にあたります。
ファミリーはアメリカ・ハートジェンリー牧場で活躍する「ハートジエンリー ダンテ マリツサ ET EX-93」であり、「フオース」は当ファミリーから初めて選抜された国産検定済種雄牛です。
ファミリーの特長である乳用性に富んだ機能的な体型に加えて優れた生産寿命と高い乳脂肪、好繁殖性は世代を重ねても強く受け継がれ、国内でも多くの枝葉が活躍しています。
ファミリーから受け継いだ「フオース」の優れた乳脂肪量は全国第4位であり、低い体細胞スコアと好繁殖性で疾病繁殖性は全国第6位、疾病抵抗性においても全国第4位と健康性に優れます。
娘牛は中型サイズの体と優れた前後乳房の付着、好ましい乳頭の長さ、配置から管理しやすく、トラブルフリーな娘牛が期待されます。
JP3H60257 ベルセルク

血統:スカイバツク×バラード×モーガン
個体識別番号:14956-1568-7
生年月日:令和2年1月9日
生産者:北海道 村岡 俊也 氏
中型サイズの体と好ましい乳器構造が特徴のアウトクロス種雄牛!
2025年8月公表乳用種雄牛評価成績にて全国第10位で初登場した「ベルセルク」は北海道北見市の村岡牧場にて誕生しました。
ファミリーは高能力と好乳器に定評のある「ニユーウエイ パトロン アリー ET VG-87」で、当ファミリーからはアウトクロス種雄牛として人気を博した「JP5H56465 アリー(父:スーダン)」や「JP3H55206 アレツクス(父:バーンズ)」が輩出されています。
祖母「テイーマー モーガン アリー ET VG-85」は当団優良遺伝資源造成事業によって導入した受精卵産子であり、3年に渡り経産牛NTP上位1%に位置した優れた産乳能力と長命性から9歳まで活躍しました。
彼女に高い乳成分率とアウトクロスが特徴の「JP3H57378 バラード」を交配して誕生したのが母「テイーマー バラード オーヒル VG-86」です。
「オーヒル」は中型サイズながら4-07 305日 M12,225㎏ F4.2% P3.3% SNF8.6%の優れた産乳能力を発揮し、2021年2月には経産牛NTP第41位にランキングしました。
彼女に当時ヤングサイアとして活躍していた「JP3H58428スカイバツク」を交配して誕生したのが「ベルセルク」です。
「ベルセルク」はスカイバツク×バラードという2代国産種雄牛による掛け合わせと「モーグル」「フラズルド」「レネゲード」「ジエダイ」を含まない血統構成からアウトクロスとして広く交配しやすい種雄牛です。
ファミリーの特徴を色濃く受け継いだ中型サイズの体は全国第8位の在群能力を発揮し、前後乳房の付着の強さに富んだ乳器と好ましい後肢飛角度で全国第4位の優れた耐久性成分を発揮します。
娘牛は高い産乳能力と機能的な乳器構造を持ち、さまざまな飼養環境での活躍が期待されます。
JP3H60517 カプレゼ

血統:ジヤマルコ×ミズーリ×プラチナ
個体識別番号:13936-2817-8
生年月日:令和2年6月14日
生産者:北海道 株式会社 ベイリッチランドファーム
ショウリングでも活躍する好体型種雄牛が検定済として登場!
2025年8月公表乳用種雄牛評価成績にて全国第33位で初登場した「カプレゼ」はヤングサイア当時、好体型と高インデックスを兼ね備えた種雄牛として活躍しました。
カプレゼの母「シラス サラダ」は当団優良遺伝資源造成事業にて北海道美瑛町の(株)ベイリッチランドファームに導入された受精卵産子であり、2019年8月経産牛NTP第10位にランキングしました。
現在では国内の乳牛改良をけん引する「サラダ」として広く知られているファミリーであり、さかのぼるとカナダ ケベック州のビュクソール牧場で繁栄する「ビユクソール アレン ドラゴンフライ EX-94」にたどり着きます。
「ドラゴンフライ」の母「ビユクソール アウトサイド メアリー ソル EX-95」は、3Eを達成したショウカウであり、生涯生産乳量10万kg以上 F5.3%を記録した体型と能力を兼ね備え、その特長は世代を超えて今日の「サラダ」ファミリーへと受け継がれています。
「カプレゼ」の娘牛は斉一性があり、乳静脈の発達した質の良い乳器は前後乳房の付着の強さと後乳房の幅に優れ、乳用性に富んだ体型と正確な肢蹄構造から娘牛平均体型得点81.9点を記録しています。
この高い体型改良度から各地のショウリングで娘牛が活躍しています。
「カプレゼ」はヤングサイア時の評価値を裏付ける高い乳脂肪量(全国第5位)と乳脂肪率(全国第4位)の改良度で産乳能力と体型を兼ね備えた牛群改良に貢献が期待されます。
加えて「ブツケム」「ジエダイ」「スーパーサイアー」「レネゲード」を含まないアウトクロスとしても広く交配可能な種雄牛です。